2010年11月20日土曜日

【4刷出来&特集番組放映】『小島一郎写真集成』


昨年夏の第3刷刊行以来、品切れが続いておりました本書の重版をいたしました。また、写真家小島一郎に関連した以下のテレビ番組が放映予定です。

『小島一郎写真集成』
青森県立美術館=監修 
B5変型判上製244頁/写真:ダブルトーン178点、カラー6点
定価:本体3,800円+税
ISBN978-4-900997-23-3

NHK BS「男前列伝」(第6回)
「写真家小島一郎×俳優松重豊:愚直に“地方”を背負う」
個性派俳優が芸術家・表現者の足跡を追う、今秋からスタートした番組「男前列伝」の「小島一郎篇」。小島一郎が昭和30年代に撮影した酷寒の青森・津軽を「当代随一の怪優」松重豊さんが辿り直します。
11月20日(土)午後9時30分〜10時
★11月22日(月)、24日(水)、25日(木)にも再放送予定

番組ウェブサイト:
http://www.nhk.or.jp/artbs/program/index3.html
松重豊さんブログ:
http://matsushige.cocolog-nifty.com/blog/

▼2009年1月の発行以来、以下の賞を受賞いたしました。

第26回写真の町東川賞 飛彈野数右衛門賞
(2010年)[審査員=平野啓一郎、浅葉克己ほか]
第21回写真の会賞(2009年)

【最新刊】旦敬介『ライティング・マシーン──ウィリアム・S・バロウズ』



旦敬介著 『ライティング・マシーン──ウィリアム・S・バロウズ』

ビート文学の核心を射抜く!

ライティング・マシーン=バロウズ誕生前夜の南米旅行に焦点を合わせ、
自己の喪失と発見の過程を辿りながら、
『裸のランチ』に至る作家的自立を跡づける。
50年代バロウズを誰よりも厳密に読み込み、
そのテクストと人生に触れんばかりに接近することで、
他者を渇望するバロウズの魂についに共振する斬新鮮烈なライフワーク。

2010年11月11日発行

四六判上製288頁
装幀:間村俊一
定価:本体2700円+税
ISBN978-4-900997-30-1

▼目次

プロローグ 旅のはじまり
  自由のパトロール
  ことばの力
  ぺインキラー

第I部 偵察

1 ライティング・マシーン
  ナイロビのオリヴェッティ
  代書人たち
  高速ライティング
  一人称の発見

2 マネー・マターズ(お金は大事)
  ディスカウント・レート
  月二〇〇ドル
  加算機
  中産階級の体面

3 旅の途上にて
  ニールとジャックの旅
  バロウズの旅

第II部 リオ・ブラーボの南

4 メキシコ・シティ
  理想の土地
  事件
  脱出

5 ヤヘ探し
  最も長い旅
  五一年のエクアドール旅行
  コロンビア行き
  ジャンキーとクィア
  一九五三年のコロンビア
  プトゥマーヨ遠征
  運搬不能なキック

6 ヤヘの果実
  喪失
  ルーティーンの獲得
  ディクテーションの到来
  与太話のむずかしさ
  芸術のプラグマティズム
  事実のレベルの混乱
  旅のゆくえ

第III部 インターゾーン

7 タンジェリーン
  見出された町
  インターナショナル・ゾーン
  異邦のミカン
  レッセ・フェール都市
  拒絶
  書き飛び
  ジャンク・シックネス
  タンジェでの再会

8 自由の国へ
  性的イマジネーション
  ドクター・ベンウェイの誕生
  フリーランドの逆説
  自発性と媒体性
  裸のランチ
  カットアップ

エピローグ 記憶の中の人たち
  父親としてのバロウズ
  フラットな関係
  レクシントン再訪
  コンタクトの渇望

書誌
地図
あとがき

▼「あとがき」より

作品が面白いのは作者が面白いからだ。作品がどんなに素晴らしくたって作者がつまらない人間だったら、その作品と作者に寄り添って人生を賭けられないじゃないか。文学作品を読むのは、作品を評価するためではなく、生きていくうえでのアイディアを得るためなのだから。だからこそ、生半可な伝記的情報、有名なキャッチフレーズ、悪そうなイメージだけが注目されがちなバロウズの人間と作品を、既成のイメージを乗り越えて、彼に寄り添って深く読みこむ読者の道標になるような本を作りたかった。[あとがきより]

▼著者
旦敬介(Dan, Keisuke)
1959年生まれ。作家、ラテンアメリカ文学研究者、翻訳家。1982年に初めてペルーとボリビアに旅して以来、メキシコ、スペイン、ブラジル、ケニアなどに暮らしながら文章を書く。現在、明治大学国際日本学部教授。著書に、小説『逃亡篇』(日本放送出版協会、1993)、『ようこそ、奴隷航路へ』(新潮社、1994)など。訳書に、マルケス『幸福な無名時代』(ちくま文庫、1995)、『愛その他の悪霊について』(ガルシア=マルケス全小説、新潮社、2007)、ボルヘス『無限の言語』(国書刊行会、2001)、ソル・フアナ『知への賛歌』(光文社古典新訳文庫、2007)他多数。