2010年12月31日金曜日

2010年12月27日月曜日

【ご案内】笹岡啓子写真展「VOLCANO」、1月15日から

小社より写真集『PARK CITY』を刊行しております写真家・笹岡啓子の写真展が開催されます。新宿2丁目の新設ギャラリーのオープニング展です。

会場の「KULA PHOTO GALLERY」photographers' galleryの向かいの部屋。これまでは「IKAZUCHI」という名称でphotographers' galleryのサブギャラリーとして使われていたスペースです。今後の展開に期待しましょう。

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笹岡啓子写真展
「VOLCANO」


KULA PHOTO GALLERY
新宿区新宿2-16-11 サンフタミビル4F

2011年1月15日(土)〜2月27日(日)
12:00-20:00(月曜日休廊)

プレスリリースより:
《VOLCANO》は、笹岡啓子が活動の最初期から継続している「風景」のシリーズの最新作です。このシリーズは、2001年の自身初となる個展で《習作》として発表されて以来、《限界》、《観光》、《水域》、《CAPE》とタイトルを微妙に変化させながら、自然と文化の境域をめぐって試行錯誤が続けられてきました。「釣り人の後を追えば、必ずどこかの磯に出られるものだ」と語るように笹岡は、日本各地の海岸線や稜線を丹念に歩き辿りながら撮影してきました。その撮影は、何よりもまず天候に左右されるといいます。今回の撮影地は北海道・大雪山連峰の旭岳です。風でたなびく真っ白な噴煙、霧に溶け込む山の稜線、一瞬の日射しで開ける谷間が、わずかな気象の違いによって、その印象を大きく変化させていきます。

展示内容:Cプリント、500 x 500mm、10点

http://pg-web.net/kula/

2010年12月23日木曜日

【ご案内】平倉圭『ゴダール的方法』刊行記念イヴェント、第1弾

平倉圭著『ゴダール的方法』の刊行を記念して以下のイヴェントを開催いたします。先日の「SPECULA#6」が第0弾だとしますと、今回が第1弾。ぜひご参集ください。

★ご予約満席となりました。ありがとうございました。(1/6追記)

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『ゴダール的方法』(インスクリプト)刊行記念
平倉圭×國分功一郎×千葉雅也 トークセッション
「ドゥルーズ・映画・ゴダール」

2011年1月22日(土)18:00開場/18:30開始(20:30終了予定)
ジュンク堂書店新宿店8階カフェ

ゴダールからドゥルーズへ、ふたたび。今日のゴダール読解に決定的示唆を与えたのは『シネマ2』のドゥルーズであり、それに決定的批判を加えているのが『ゴダール的方法』の平倉圭である。ただし、じつのところ、本書におけるドゥルーズのステイタスは微妙な振幅をみせている。ドゥルーズ研究のフロントを提示する國分功一郎と千葉雅也は本書をどう読み解くか。非映画研究者による『ゴダール的方法』集中討議。

★同店7階にて1月上旬より、ブックフェア「平倉圭=選 視‐聴覚的思考を更新するための50冊+α──『ゴダール的方法』のコンテクスト」も開催。

平倉圭(ひらくら・けい)
1977年生。芸術論、知覚論。現在、横浜国立大学講師。著書に『ゴダール的方法』(インスクリプト)。共著に『美術史の7つの顔』(未來社)、『ディスポジション』(現代企画室)。論文に「識別不可能性の〈大地〉——ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』」(『思想』999号)ほか。今後の仕事として、“広い意味での「ダンス」の研究”に専心予定。
http://hirakurakei.com/

國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974年生。哲学。高崎経済大学講師。著書に『スピノザの方法』(みすず書房、近刊)。訳書にガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房、千葉との共訳)、デリダ『マルクスと息子たち』(岩波書店)、ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)ほか。朝日出版社より2冊目の著書を、また『思想』にてドゥルーズ論連載を準備中。
http://ameblo.jp/philosophysells/
http://twitter.com/lethal_notion

千葉雅也(ちば・まさや)
1978年生。哲学、表象文化論。日本学術振興会特別研究員PD、高崎経済大学非常勤講師、東京藝術大学非常勤講師。訳書にガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(みすず書房、國分との共訳)。最新の論考は「インフラクリティーク序説」(『思想地図β』1号)。東京大学に博士論文「動きすぎてはいけない──ジル・ドゥルーズと哲学のエコノミー」(仮題)を提出予定。
http://www.masayachiba.com/
http://twitter.com/masayachiba

入場料:1000円(1ドリンク付き)
定員:50名
予約受付はジュンク堂書店新宿店7階レジカウンター、あるいはお電話にて(新宿店:03-5363-1300)。

http://www.junkudo.co.jp/tenpo/evtalk-shinjyuku.html#20110122shinjuku

2010年12月18日土曜日

【ご案内】平倉圭『ゴダール的方法』特別先行発売


平倉圭『ゴダール的方法』の見本が出来ました。

そして、本日12月18日(土曜日)よりTOHOシネマズシャンテにてゴダール最新作『ゴダール・ソシアリスム』が公開されます。ぜひ劇場にお駆けつけください。『ゴダール的方法』のアーギュメントにダイレクトに接続する作品です。



書店店頭に並ぶのは12月25日以降ですが、映画公開にあわせ、新宿2丁目のギャラリー「photographers' gallery」にて、本書の特別先行発売をいたします。すでに納品済みですので、直接ギャラリーにお越しいただくか、あるいは、規定のフォームよりお申し込みください。特別送料210円です。詳細はこちら:

http://www.pg-web.net/shop/hirakura.html

先行販売にあたって寄せた拙文を転載いたします。

《本書『ゴダール的方法』は、著者の博士論文(東京大学)が元になっていますが、そもそもその「パフォーマティヴな性格を決定づけた」(本書「あとがき」より)のは、2007年春にphotographers' galleryにて開催し、多くの評判を頂戴した連続講座「ゴダール・システム」(全3回)です。そのレクチャーは、ゴダールが映画を作る──音‐映像を繋いでいく──作業から何を立ち上げようとしているのかを、もういちど擬似的な「編集台」のうえに戻して、0.1秒オーダーで注視し、解明していこうとするものでした。「再編集」とも言い得ようその映画(分析)の経験は、「レクチャー」という形式をとったパフォーマンスを通じて、ゴダール‐平倉‐オーディエンスへと橋渡しされ、「目撃」の場を発生させました。そして、目撃、すなわち見て‐聴いてしまったという不可逆な経験の裏面に貼り付いてやまぬ、「見逃し‐聴き逃し」の潜在をめぐる理路を考察したのが、やはりこのギャラリーの機関誌、『photographers’ gallery press no.7』(2008年)に掲載された論考「バッド・リスニング──ゴダール‐ゴランと複数の顔/音」です。ゴダールの映画を見る‐聴くという経験が、私たちの知覚をその臨界へと導いていく──それが、平倉ゴダール論のアルファにしてオメガです。レクチャーに参加いただいた方も、論考をお読みになった方も、むろんそうでない方も、その後おおきく発展した平倉ゴダール論の全貌を、そしてその最終的な「結論」を、書物『ゴダール的方法』にて「目撃」いただきたいと思います。》

2010年12月8日水曜日

【近刊】平倉圭『ゴダール的方法』、12月25日発売予定

今し方すべて校了いたしました。というわけで、出ます。もう出ます。本当に出ます。

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平倉圭著
『ゴダール的方法』


HIRAKURA Kei, GODARD'S METHOD(S)

ハイ・レゾリューション・ゴダール!

その音‐映像を0.1秒オーダーで注視せよ。
高解像度の分析によって浮かび上がる未聞のJLG的映画原理。
映画史=20世紀史を一身に引き受けようとするゴダールは、映画に何を賭しているのか?
そして21世紀のゴダールはどこへ向かうのか?
映画論の「方法」を更新する新鋭の初単著。ゴダールとともに、知覚経験の臨界へ!


《ゴダールの映画にもまた、そのような「新たなる視聴」の誕生を促す高解像度のスタイルがあると言うことができるだろう。本書はいわば映画の「新しい観客」としてふるまい、ゴダールの映画をデジタル編集台で操作・変形することで分析の解像度を更新しようとしている。私たちは編集台に接続し、高解像度ゴダールの経験に突入する。そして他人の映画をヴィデオテープやDVD、あるいはネット動画から引用して再編集してしまうゴダールの映画のなかには、私たちがそのような「新しい観客」としてふるまうことを押しとどめるいかなるものも存在しない。》(本書序章より)

2010年12月25日発売予定

A5版上製336頁
装幀:間村俊一
装幀用図版:『ゴダール・ソシアリスム』(ジャン=リュック・ゴダール監督作品、2010年)
定価:本体3,200円+税
ISBN978-4-900997-31-8

▼目次

序章 新たなる視聴
 1 思考  2 方法  3 来歴
第1章 結合
 1 正しさ   2 〈と〉と失語   3 実例教育
第2章 問いと非応答
 1 ミキシング   2 非応答   3 問い=拷問
第3章 見逃し、聴き逃し
 1 複数の顔   2 複数の視‐聴   3 こことよそ
第4章 類似
 1 ディゾルヴ   2 ダイアグラム   3 分身
第5章 受苦と目撃
 1 記憶喪失   2 受苦   3 目撃
再圧縮
あとがき/英文梗概/フィルモグラフィー/索引

▼著者

平倉圭(ひらくらけい)
1977年生。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。専門は芸術論、知覚論。美術家としても活動をおこなう。現在、横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程講師。著書(共著)に『美術史の7つの顔』(未來社、2005年)、『ディスポジション——配置としての世界』(現代企画室、2008年)。論文に「識別不可能性の〈大地〉——ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』」(『思想』999号、2007年)ほか。http://hirakurakei.com/

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▼Errata

*110頁、ダイアグラム7、左列:上から9番目の図版を、上から7番目の場所に移動。
*145頁、註10、149頁、註21、169頁、註38:「ある映像の調査」→「ある映像についての調査」
*208頁、4行目:「その間の「灰」」→「その間に「灰」」
*221頁、註46、3行目:「二〇〇五」→「二〇〇五年」
*321頁(xiii頁、フィルモグラフィー):「Six fois deu」→「Six fois deux
*327頁(vii頁、索引):「蓮實重彦 99, 294」→「蓮實重彦 99, 128, 294」


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刊行記念イヴェントも計画中。乞うご期待。とりあえずは、何を差し置いても、まずは、以下を。今週末! 『ゴダール的方法』刊行記念プレイヴェント……ではありませんが、そうお考えいただくのも自由です。

* * *

【以下のイヴェントは終了いたしました。ご来場の皆様に深謝。】

スペキュラ 21世紀芸術論
SPECULA #6「群れと変容」
平倉圭
+池田剛介・千葉雅也

2010年12月11日(土)14時〜17時
東京藝術大学 上野キャンパス 美術学部 中央棟1F 第一講義室
入場無料

《群れについて考えたい。そして自己の変容可能性について。個体には群れのようなところがある(幼児の身体はばらばらに動いてまとまりがない)。群れには個体のようなふるまいがある(舞い降りるムクドリたちは大きなひとつの影のようだ)。両者を通底させることは論理的な誤りを含む。だがその誤りを通して、おそらく自己の変容が実行される。観察から出発する。》

http://www.geidai.ac.jp/labs/specula2010/

★当日、『ゴダール的方法』の予約販売受付をいたします。会場で配布いたします用紙にご記入いただければ、(1)書店店頭に並ぶより先に、かつ、(2)割引価格でお届けいたします(代引き)。ぜひ。

2010年11月20日土曜日

【4刷出来&特集番組放映】『小島一郎写真集成』


昨年夏の第3刷刊行以来、品切れが続いておりました本書の重版をいたしました。また、写真家小島一郎に関連した以下のテレビ番組が放映予定です。

『小島一郎写真集成』
青森県立美術館=監修 
B5変型判上製244頁/写真:ダブルトーン178点、カラー6点
定価:本体3,800円+税
ISBN978-4-900997-23-3

NHK BS「男前列伝」(第6回)
「写真家小島一郎×俳優松重豊:愚直に“地方”を背負う」
個性派俳優が芸術家・表現者の足跡を追う、今秋からスタートした番組「男前列伝」の「小島一郎篇」。小島一郎が昭和30年代に撮影した酷寒の青森・津軽を「当代随一の怪優」松重豊さんが辿り直します。
11月20日(土)午後9時30分〜10時
★11月22日(月)、24日(水)、25日(木)にも再放送予定

番組ウェブサイト:
http://www.nhk.or.jp/artbs/program/index3.html
松重豊さんブログ:
http://matsushige.cocolog-nifty.com/blog/

▼2009年1月の発行以来、以下の賞を受賞いたしました。

第26回写真の町東川賞 飛彈野数右衛門賞
(2010年)[審査員=平野啓一郎、浅葉克己ほか]
第21回写真の会賞(2009年)

【最新刊】旦敬介『ライティング・マシーン──ウィリアム・S・バロウズ』



旦敬介著 『ライティング・マシーン──ウィリアム・S・バロウズ』

ビート文学の核心を射抜く!

ライティング・マシーン=バロウズ誕生前夜の南米旅行に焦点を合わせ、
自己の喪失と発見の過程を辿りながら、
『裸のランチ』に至る作家的自立を跡づける。
50年代バロウズを誰よりも厳密に読み込み、
そのテクストと人生に触れんばかりに接近することで、
他者を渇望するバロウズの魂についに共振する斬新鮮烈なライフワーク。

2010年11月11日発行

四六判上製288頁
装幀:間村俊一
定価:本体2700円+税
ISBN978-4-900997-30-1

▼目次

プロローグ 旅のはじまり
  自由のパトロール
  ことばの力
  ぺインキラー

第I部 偵察

1 ライティング・マシーン
  ナイロビのオリヴェッティ
  代書人たち
  高速ライティング
  一人称の発見

2 マネー・マターズ(お金は大事)
  ディスカウント・レート
  月二〇〇ドル
  加算機
  中産階級の体面

3 旅の途上にて
  ニールとジャックの旅
  バロウズの旅

第II部 リオ・ブラーボの南

4 メキシコ・シティ
  理想の土地
  事件
  脱出

5 ヤヘ探し
  最も長い旅
  五一年のエクアドール旅行
  コロンビア行き
  ジャンキーとクィア
  一九五三年のコロンビア
  プトゥマーヨ遠征
  運搬不能なキック

6 ヤヘの果実
  喪失
  ルーティーンの獲得
  ディクテーションの到来
  与太話のむずかしさ
  芸術のプラグマティズム
  事実のレベルの混乱
  旅のゆくえ

第III部 インターゾーン

7 タンジェリーン
  見出された町
  インターナショナル・ゾーン
  異邦のミカン
  レッセ・フェール都市
  拒絶
  書き飛び
  ジャンク・シックネス
  タンジェでの再会

8 自由の国へ
  性的イマジネーション
  ドクター・ベンウェイの誕生
  フリーランドの逆説
  自発性と媒体性
  裸のランチ
  カットアップ

エピローグ 記憶の中の人たち
  父親としてのバロウズ
  フラットな関係
  レクシントン再訪
  コンタクトの渇望

書誌
地図
あとがき

▼「あとがき」より

作品が面白いのは作者が面白いからだ。作品がどんなに素晴らしくたって作者がつまらない人間だったら、その作品と作者に寄り添って人生を賭けられないじゃないか。文学作品を読むのは、作品を評価するためではなく、生きていくうえでのアイディアを得るためなのだから。だからこそ、生半可な伝記的情報、有名なキャッチフレーズ、悪そうなイメージだけが注目されがちなバロウズの人間と作品を、既成のイメージを乗り越えて、彼に寄り添って深く読みこむ読者の道標になるような本を作りたかった。[あとがきより]

▼著者
旦敬介(Dan, Keisuke)
1959年生まれ。作家、ラテンアメリカ文学研究者、翻訳家。1982年に初めてペルーとボリビアに旅して以来、メキシコ、スペイン、ブラジル、ケニアなどに暮らしながら文章を書く。現在、明治大学国際日本学部教授。著書に、小説『逃亡篇』(日本放送出版協会、1993)、『ようこそ、奴隷航路へ』(新潮社、1994)など。訳書に、マルケス『幸福な無名時代』(ちくま文庫、1995)、『愛その他の悪霊について』(ガルシア=マルケス全小説、新潮社、2007)、ボルヘス『無限の言語』(国書刊行会、2001)、ソル・フアナ『知への賛歌』(光文社古典新訳文庫、2007)他多数。

2010年9月22日水曜日

笹岡啓子写真展「CAPE」開催中@photographers' gallery、10月17日まで

新宿2丁目のphotographers' galleryにて、小社より写真集『PARK CITY』を刊行しております笹岡啓子さんの写真展が開催中です。ぜひご来場ください。

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笹岡啓子写真展「CAPE」
photographers' gallery
2010年9月21日(火)〜10月17日(日)
12:00〜20:00 月曜休廊


以下、プレスリリースより。——「《CAPE》は、笹岡啓子が写真家としての活動の最初期から継続している「風景」のシリーズの最新作です。このシリーズは、2001年の自身初となる個展で《習作》として発表されて以来、《限界》、《観光》、《水域》とタイトルを微妙に変化させながら、自然と文化の境域をめぐって試行錯誤が続けられてきました。「釣り人の後を追えば、必ずどこかの磯に出られるものだ」と語るように笹岡は、日本各地の海岸線や稜線を丹念に歩き辿りながら撮影してきました。この体力勝負のような撮影行為は、けっして秘境というユートピアを探す旅ではありません。すでに写真イメージによって増幅された世界に生きる私たちにとって、誰も見たことがない場所やはじめて見るような場所がどこにもないことは、作者も十分に知っています。作者がこのシリーズに賭けたものは、なによりもまず写真に撮ってそれを見ることが「新しい体験」になるという、忍耐を要する確信にほかなりません。本作《CAPE》の撮影地は、千葉県房総半島、北海道積丹半島などです。海路の時代、岬は「神先」であり、神が降りる場所とされていました。笹岡の写真は、現在も岬が自然と文化の境域のシーニュであることを私たちに示しています。」

展示内容:Cプリント/1000 x 1000mm/6点

http://www.pg-web.net/news/?p=859

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また、「6月に発売された笹岡啓子写真集『EQUIVALENT』の【プリント付きエディション】を開催中の展覧会にあわせ、photographers’ galleryにて取り扱っております。残部僅少につき、お早めに。ご希望の方は直接ギャラリーにてお申し出いただくか、メールまたはお電話にてお問い合わせください。」とのことです(詳細はこちら)。ぜひ。

2010年8月31日火曜日

ブックフェア「ゼロ年代の出版社たち:インスクリプト・月曜社・洛北出版」@ジュンク堂京都BAL店、開催中


ブログでの告知が遅くなりましたが、現在、ジュンク堂書店京都BAL店にて、以下のフェアが開催中です。

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ブックフェア「ゼロ年代の出版社たち——インスクリプト・月曜社・洛北出版フェア」

日時:2010年8月10日(火)〜10月3日(日)
場所:ジュンク堂書店京都BAL店・7F・人文書フェアコーナー
アクセス:阪急・河原町駅から徒歩7分、京阪・三条駅から徒歩8分
※ジュンク堂書店京都店とは別店舗です。

担当者挨拶:《ジュンク堂書店京都BAL店では、人文書を好むお客さまに何度もきていただけるよう、日々努めてまいりました。そのなかでも、この3社の出版物の新刊には、かねてより注目してきました。そしてしだいに、「これらを編集されたのはどういった人なのだろう?」という関心を持ちはじめました。きっとこの関心はお客さまもお持ちだろうと(勝手に)思い、このたびのフェアを企画いたしました(!)。ただ3社の出版物を並べるだけではなく、編集者の紹介・インタビューと、そして影響をうけた本を選書してもらいました(その過程で、3社の代表者がいずれも京都にゆかりのある方だということが判りました)。「何かやってるらしいぞ」と、ご来店いただけましたら幸いです。》


★「インスクリプト・月曜社洛北出版」の(ほぼ)全点フェアです。小社で版元在庫切れとなっている書目(野崎六助『北米探偵小説論』、『小島一郎写真集成』)も特別出庫しております。月曜社の品切れ書目も多数並んでいるはずです。このフェアのためだけに各版元がつくったPOPもぜひご覧ください。

★上記の3社の書目のほかに、3社の編集者・計5名がそれぞれにセレクトした「影響を受けた本10点」「2000年以降のオススメの本10点」も棚に並んでおります。三社三様、五者五様のブックリストだと思います。もう、みんな、バラバラ……。ちなみに、朝日新聞が企画している「ゼロ年代の50冊」とは見事に(なのか?)一冊も重複していません。

★その選書リストや、京都BAL店の人文書ご担当者からの質問(全9問)に回答したアンケートなどが掲載された、フェア特製のパンフレット「スピリトゥス」が会場で配布されています。書店員さんみずから制作されたものです。ぜひご入手ください。



★フェアの模様は、月曜社のブログ「ウラゲツ☆ブログ」、洛北出版のブログ「+Message from...」でもご覧になれます。

※選書リストやPOP文面などは、いずれ追ってこのブログでもご紹介しようかと思っております。(パンフには選書に付したコメントが割愛されていたりしますし……。)さしあたりは、ぜひジュンク堂書店京都BAL店ヘいらっしゃってみてください。(棚の上のフェア看板に列挙された「ゼロ年代トピック」と、棚に並んだ書目とのギャップもそれなりに見物かと……。)

2010年8月5日木曜日

『小島一郎写真集成』販売情報

「小島一郎展」(「第26回写真の町東川賞受賞作家写真展」内)が開催中の東川町文化ギャラリーから本日連絡あり、『小島一郎写真集成』会場販売は完売したとのこと。もしかしたら追加で納品できるかもしれませんが、現時点では会場では販売しておりません。ご諒承ください。

この機会に『小島一郎写真集成』の販売情報をまとめてご案内いたします。本書は、目下「版元品切れ」ですが、書店さん(いわゆる「リアル書店」)の店頭在庫はまだだいぶございます。(Amazonやbk1などウェブ書店ではおおかた品切れになっています。)

▼ジュンク堂書店
現時点で26店舗に在庫あり。こちらでご確認ください:
http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0109725029

▼丸善
現時点で6店舗に在庫あり。こちらでご確認ください:
http://zaiko.maruzen.co.jp/tenpo_stock/view.asp?gid=4900997234

▼紀伊國屋書店
全店舗一括検索ができないのですが、こちら(http://www.kinokuniya.co.jp/04f/index.htm)から最寄りの店舗を選択し、左上の「この店舗の在庫を検索する」でご確認ください。まだだいぶ残っていそうです。「紀伊國屋書店BookWeb」でもご注文可能です:
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4900997234.html

▼成田本店(しんまち店)【9/1追記】
青森市中心部の書店、成田本店さん(しんまち店)にも在庫はございます。おそらく、といいますか、間違いなく、『小島一郎写真集成』を一番多く売ってくださっているのが、ご当地のこの書店さんです。青森ご在住のかたは、ぜひこちらでお求めください。
http://narihon.co.jp/

▼一般書店以外
以下には在庫ございます(本日確認しました)。
青森県立美術館ミュージアムショップhttp://www.auc-cop.co.jp/aomori-ms/
ナディッフバイテン(東京都写真美術館ミュージアムショップ):http://www.nadiff.com/shopinfo/shoplist/x10.html
photographers' galleryhttp://www.pg-web.net/
蒼穹舎http://www.sokyusha.com/

そのほかの書店さんについては各店舗にお問い合わせください。「出版社に在庫を確認します」という回答の場合は、現時点ではお届けできません。いずれ重版できればと願っておりますが(現在は3刷です)、店頭でお見かけになりましたら、お早めにお求めいただければ幸甚です。

2010年8月3日火曜日

『シャティーラの四時間』ほか、書評情報をまとめて

ここふた月ほどのあいだに各媒体に掲載された、小社刊行書籍の書評記事などをまとめてご紹介します。本ウェブログは「速報と雑報」と謳っておりますが、速報も雑報もいまはtwitterのほうでお送りするようになってしまい、こちらのウェブログがなおざりになりつつありまして……すみません。twitterのログをまとめたtwilogも用意しておりますので、twitterに登録していない方はこちらをどうぞ。以下の書評記事情報もtwitterで書いたものの再編集です……。

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ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』(鵜飼哲・梅木達郎訳、2010年6月刊、詳細はこちら

『週刊朝日』2010年8月13号(最新号)、「話題の新刊」欄。笠間直穂子さんによる短評。

《ジュネはまさに、歩み通す。惨殺された死体が重なり、腐臭が立ちこめ、生き残った人々が沈黙する通りへと読者を連れていく。悲痛ながら、死への不思議な親しさも湧きあがる逆説は胸を打つ。本作発表後のインタビュー、詳細な解説のほか充実した資料を添え、今日まで続くパレスチナ問題と、その深淵に身を委ねたジュネの思考に迫る一冊。》

『インパクション』175号(最新号、特集「終わらない植民地支配・国境を超える抵抗:沖縄・パレスチナ・グアム・アイヌ」)。特集内の「パレスチナを読む」というコーナー。評者は田浪亜央江さん。「パレスチナ/イスラエルをめぐる文化闘争の武器として」。

《『恋する虜』と並んで、パレスチナとジュネの関わりを知るためだけでなく、パレスチナに関心をもつ人間すべての必読書となって欲しい。》《現在のフランスにおけるジュネのテキストの読解が、反イスラーム的状況のなかで深刻な文化闘争をなしていることを本書で知ったのは、予期しなかった収穫である。人種差別、植民地主義との終わりのない闘争のなかに立たされていることを自覚するとき、暴力的な読解に遭っても決して破壊されることのない強靱なテキスト=武器としての「シャティーラの四時間」が私たちの側にあることを確認できるのは、大いなる喜びだ。》

*「現在のフランスにおけるジュネのテキストの読解」については、『シャティーラの四時間』収録の鵜飼哲さんによる書き下ろし論考「生きているテクスト——表現・論争・出来事」で詳説されております。ご参看のほどを。

*なお、この田浪さんのレビューでも言及されている、映画『戦場でワルツを』(アリ・フォルマン監督、2008年、イスラエル)は、今週金曜日(8月6日)まで早稲田松竹にて上映中です。『戦場でワルツを』をご覧になったかたは、ぜひジュネの『シャティーラの四時間』のほうも読んでいただきたく。「関連書籍」として劇場でも販売中です。

*『インパクション』最新号にかんしては、早尾貴紀さんの新設ブログの記事をご参照。 あわせて、UTCPブログでの、早尾貴紀さんによるシュロモー・サンド(『ユダヤ人の起源』著者)講演報告もご参照。

『図書新聞』2010年7月24日号(975号)、「2010年上半期読書アンケート」鈴木創士さんの回答。

《……本書は、パレスチナを通して晩年のジュネを、ジュネを通してパレスチナ問題の真実を浮かび上がらせる。》

*ちなみに鈴木さんが選ばれた他の2冊は、ラウリー『火山の下』と『マラルメ全集』。後者については、《値段のほうもいささか高踏的にすぎるのではないか。廉価版のマラルメを!》 また、鈴木創士さんによる『シャティーラの四時間』書評記事が『週刊読書人』に掲載予定の由。

『週刊文春』2010年7月15日号、「文春図書館」の「新刊推薦文」(無署名)

《……事件告発のルポであると同時に、死の臭気漂うシャティーラの風景を美しい文体で綴った伝説的な作品が初の単行本化。》

*本書の書評(というか紹介記事ですが)を初めて印刷媒体で載せてくれたのは、『週刊文春』!

宮崎裕助さんのツイッターから(2010年7月11日:@parages

《出てすぐに献本していただいた『シャティーラの四時間』をようやく繙く。「シャティーラの四時間」は本書の訳者一人の梅木さんがいつも絶賛していたもので、私が初めて読んだジュネのテクストだ。読むと動揺することがわかっていたので、しばらく放置していた。久しぶりに読んでみると、虐殺の光景の只中で抵抗する民衆の「美しさ」に対して、ジュネのテクストが湛える無条件の肯定の身ぶりに、あらためて強く心を打たれた。とにかく引用するしかない。「一つの共同体を特権的に選び取ること、この民族への帰属如何は生まれで決まるものなのに、にもかかわらず誕生以外の仕方で選び取ること、このような選択は、推論によるのではない同意の祝福の賜物だ。そこに正義の働く余地がないのではなく、この正義を実現し、この共同体を徹頭徹尾擁護せしめるものこそ、感情的、おそらくは感覚的、官能的といってもいいような魅力の、召命の力なのだ。私はフランス人だ。けれども全面的に、判断抜きにパレスチナ人を擁護する。道理は彼らの側にある、私が愛しているのだから。だが不正のためにこの人々が浮浪の民にならなかったとしたら、この人々を私は愛していただろうか。」「死者たちの孤独、シャティーラ・キャンプではこの孤独が、死者たちの身ぶりや格好が彼ら自身した覚えのないものだっただけに、いっそう生々しく感じられた。死に様も選べなかった死者たち。遺棄された死者たち。だが、このキャンプの私たちのまわりには、ありとあらゆるいとしさ、優しさ、愛情が、もうそれに応えぬパレスチナ人を求めて漂っていた。」本書は、長らく入手困難になっていた「シャティーラの四時間」の改訳を収めているだけでなく、いまとなっては伝説の『GS』「ジュネ・スペシャル」に収められたジュネのインタヴュー、訳者鵜飼氏の熱のこもったジュネ論二篇(うち一篇は書き下ろし)も読める。加えて、パレスチナ国民憲章の翻訳(訳者は私の古くからの友人である早尾貴紀氏だ)ほか、詳しい地図や年表など、細部まで配慮のゆき届いた、きわめて充実したつくりになっている。ジュネのこんな本が読めるとは、まったく大げさでなく日本語の読者として本当に幸福だと思う。》

高橋源一郎さんのツイッターから(2010年7月2日:@takagengen

《(……)ジャン・ジュネの『シャティーラの4時間』を読んでいました。1982年9月、ベイルートのパレスチナ難民キャンプでの虐殺についてのドキュメントです。たまたまベイルート滞在中だったジュネは虐殺直後、キャンプに入り4時間滞在します。『シャティーラの四時間』は後の大著『恋する虜』の先駆けといっていいものです。ジュネは転がっている遺体を一つ一つていねいに「観察」します。それこそが文学の仕事である、といった確信を抱いてです。その合間に挿入される考察の美しさにうたれます。「自由を重視したか美徳——つまりは労働——を重視したかで革命を色分けしたのはハンナ・アレントだったと思う。おそらく認めねばならないのは、革命あるいは解放というものの——漠たる——目的は、美の発見、もしくは再発見にあるということだ。美、即ち、この語によるほかは触れることも名づけることもできないもの。」「ベイルートからの帰途、ダマスの空港で、イスラエルの地獄を逃れてきた若いフェダイーン[戦士]に私は出会った。年は十六、七だった。皆笑っていた。アジュルーンにいたフェダイーンにそっくりだった。彼らのように、この少年たちも死ぬのだろう。国を求める闘いは満たすことができる、実に豊かな、だが短い人生を。思い出そう、これは『イーリアス』でアキレウスがする選択なのだ。」》

★ブログ「早尾貴紀:本のことなど」(2010年6月28日:http://hayao.at.webry.info/201006/article_9.html

《ジャ ン・ジュネの伝説的な名ルポルタージュ、単行本となって刊行!》《「私生児」で「根無し草」のジュネは、難民かつ戦士であるパレスチナ人に長く寄り添って い、晩年に『恋する虜』(人文書院)を書き上げてこの世を去った。その原点とも言えるのが、「シャティーラ」だ。》

*早尾貴紀さんのブログから。早尾さんには、『シャティーラの四時間』所収の「パレスチナ国民憲章」(1968年改訂版)全訳を手掛けていただきました。UTCPパレスチナ情報センターのウェブサイトでも早尾さんによる本書紹介が掲載。なお、「パレスチナ国民憲章」あるいはPLOとジャン・ジュネとの関わりについては、上掲の鵜飼哲さんの論考「生きているテクスト——表現・論争・出来事」をご参観ください。

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▼管啓次郎『斜線の旅』(2009年12月刊、詳細はこちら

『週刊金曜日』2010年3月5日号(789号)「きんようぶんか読書」欄。陣野俊史さんによる書評。

《本を読み、さまざまな時空を経巡る旅。同時代の、世界を踏破するかのような、空間の旅。どの旅も管さん独特の筆で書きとめられたものであり、その見事な冴えに感心するばかりなのだが、この新著はことのほか、世界が斬新な形で切り取られているように思った。》《押しつけがましいもの、教条的なもの、権力的なもの。そうした匂いがしない。この旅人は自分が植物(自然)に生かされていることを知っていて、そのことをごく自然な形で発露している。》

『週刊読書人』2010年7月23日号(848号)、アンケー「2010年上半期の収穫から」沼野充義さんの回答。

《読みながら、快い旅の感覚に浸ることができた。著者は、言語や国境を自由に超えながら、旅をするように本を読み、本を読むように旅をする健脚の旅人=詩人である。彼の旅はいわば偶然の賜物であって「誰ともわからない誰かに」その返礼として書かれたのが本書だという。気持ちのよさはそこから来ている。》

『フィガロジャポン』2010年8月号。フィガロ図書館特別企画「この夏読み耽る本、87冊」。大竹昭子さんの短評。

《ここに書かれた旅のどれもが「島」というキーワードを隠しもっている。(…)旅と旅の間をつなぐ糊代に目を留め、立体感と奥行きのある旅を探求するためのスリリングで知的な指南書。》

『週刊読書人』2010年7月10日号(2846号)。今福龍太さんによる書評。

*タイトルは「「何も望まない旅」の平穏——土星の徴のもとで旅する著者が風景のなかに見つける、裸の人間の条件」。……短い引用に向いた箇所を探してみましたが、無理。こればかりは全文をお読みいただきたい。著者の「気質」(土星!)にずばり踏み込む、かなり鋭利な書評だと思います。

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笹岡啓子写真集『PARK CITY』(2009年12月刊、詳細はこちら

『CAMERA AUSTRIA』110号(最新号)、書籍紹介ページ。

http://www.pg-web.net/news/?p=825をご参看。「『CAMERA AUSTRIA』(季刊)はオーストリア/グラーツで発行されている写真雑誌ですが、日本ではpg-shopにて毎号お求めいただけます。」

『グラミネ』11号(最終号、早稲田大学第二文学部表現・芸術系専修機関誌、2010年3月)、アンケートコーナー「考え始めるための読書案内」への橋本一径さんの回答。

《まずはこちらが何も語れなくなるほどの圧倒的な迫力を内に秘めた写真そのものと向き合い(増山、笹岡、カーン)、あるいは写真家自身の言葉(キャパ、中平)に耳を傾けるところから始めてみてはどうだろうか。》

*増山とは『増山たづ子 徳山村写真全記録』(影書房)、カーンとは『アルベール・カーンコレクション よみがえる100年前の世界』(NHK 出版)。キャパは『ちょっとピンボケ』(文春文庫)、中平は『なぜ、植物図鑑か』(ちくま学芸文庫)。この並びに『PARK CITY』! ここに載っている橋本一径さんの略歴に「表象文化論。指紋の歴史専門。」とあるのがなんだか可笑しい。くだんの『グラミネ』のアンケートには、武田潔さん、宮沢章夫さん、四方幸子さん、小沼純一さん、貝澤哉さんらも回答されています。本誌の入手方法は知りません。早稲田大学のどこかの棟のどこかのフロアに積んでありました。

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柄谷行人『近代文学の終り』(2005年11月刊、現在3刷。詳細はこちら

「KINOKUNIYA書評空間」阿部公彦さん(2010年6月14日:http://booklog.kinokuniya.co.jp/abe/archives/2010/06/post_65.html

《堂々と手の内を明かし、大きな話をしようといういかにも柄谷らしいスタンスは健在である。》《語り口の明晰さはいつもながらのことだが、何より自らの議論を“要約”することを厭わない姿勢が印象的である。》

*『文學界』2010年8月号の阿部さんの連載評論で柄谷さんが取り上げられていました。論及されているのはおもに『探求I』。

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以上です。だいぶ長いエントリーになってしまいました……。

第26回写真の町東川賞「小島一郎展」の模様


飛騨野数右衛門賞「小島一郎展」@東川町文化ギャラリー。最初の部屋が、小島一郎に充当されています。


ヴィンテージプリント25点とニュープリント12点による展示。上掲写真はニュープリント。


展示は9月6日(月)まで。お近くにお住まいの方、お近くをお訪ねの方は、ぜひどうぞ。


受賞作家フォーラム。左から、倉石信乃・楠本亜紀・平野啓一郎・高橋しげみ・佐藤時啓の各氏。




おまけ。東川町にかかる虹。


おまけ。日本最北の動物園のペンギン。

2010年7月29日木曜日

小島一郎展示@東川町国際写真フェスティバル、7月31日から

(クリックすると大きく表示されます)

以下の展覧会で、小島一郎の写真が展示されます。「東川町国際写真フェスティバル」の一環でおこなわれる東川賞受賞展です。青森県立美術館収蔵のヴィンテージプリント25点に、ニュープリント数点12点をくわえた展示になります。ご近隣のかたは是非。目下品切れ中の小社刊行『小島一郎写真集成』も会場にて若干数販売いたします(→完売いたしました【8/5追記】)

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第26回東川賞受賞作家写真展

2010年7月31日(土)〜9月6日(月)
会場:北海道〈写真の町〉東川町文化ギャラリー

▼受賞作家

海外作家賞:陳敬寶
国内作家賞:北島敬三
新人作家賞:オサム・ジェームス・中川
特別作家賞:萩原義弘
飛騨野数右衛門賞:小島一郎

▼東川賞審査員

浅葉克己(アートディレクター)、岡部あおみ(美術評論家)、笠原美智子(写真評論家)、楠本亜紀(批評家・キュレーター)、佐藤時啓(写真家)、野町和嘉(写真家)、平野啓一郎(作家)、山崎博(写真家)

▼受賞作家フォーラム

2010年8月1日(日)13時〜17時
会場:東川町文化ギャラリー
パネリスト:東川賞受賞者、東川賞審査員
ゲスト:倉石信乃、平野正樹ほか

ウェブサイト:http://photo-town.jp/
ウェブログ:http://fotofes09.exblog.jp/
ツイッター:http://twitter.com/Higashikawa_PF

2010年6月18日金曜日

笹岡啓子最新写真集『EQUIVALENT』


小社より写真集『PARK CITY』(日本写真協会新人賞受賞)を刊行した笹岡啓子さんの新しい写真集が、RAT HOLE GALLERYより刊行されました。

近日中に一部書店店頭に並ぶそうですが、現時点では、同ギャラリーと、photographers' galleryにて購入可能です(オリジナルプリント付き限定版は、RAT HOLE GALLERYのみでの販売の由)。

以下、プレスリリースより引用。

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笹岡啓子写真集『EQUIVALENT』

本書『EQUIVALENT』は、笹岡が写真家としての活動の最初期から継続して撮影している「風景」のシリーズによって構成されています。このシリーズは、2001 年の自身初となる個展で《習作》として発表されて以来、《限界》、《観光》、《水域》とタイトルを微妙に変化させながら、自然と文化の境域をめぐって試行錯誤が続けられてきました。撮影地は、辺戸岬、屋久島、久万高原、下北半島、納沙布岬など現在も辺境・秘境と呼ばれているような場所がほとんどです。「釣り人の後を追えば、必ずどこかの磯に出られるものだ」と語るように、笹岡は日本各地の海岸線や稜線を丹念に歩き辿りながら撮影してきました。この体力勝負のような撮影行為は、けっして秘境というユートピアを探す旅ではありません。すでに写真イメージによって増幅された世界に生きる私たちにとって、誰も見たことがない場所やはじめて見るような場所が、どこにもないことは作者も十分に知っています。作者がこのシリーズに賭けたものは、「PARK CITY」がそうであったように、なによりもまず写真に撮ってそれを見ることが「新しい体験」になるという、忍耐を要する確信にほかなりません。無数の写真イメージの集積がすでに私たちの世界観を成しているのだとすれば、この『EQUIVALENT』は、笹岡啓子の写真によって生み出された新しい「秘境」なのです。

「晴れ上がってしまうとすべてがフラットで、嵐や吹雪になれば何も見えない。当たり前のことだが、私の撮影はいつも天候に左右されてきた。それでも、そこにたったひとりの釣り人が現れれば、世界は変わった。」(笹岡啓子)

笹岡啓子写真集『EQUIVALENT』
W173×H146mm上製42頁
カラー19点掲載
定価:2400円(税込)
限定:600部
発行:RAT HOLE GALLERY
2010年6月16日発売

*スペシャルエディション(オリジナルプリント付)
タイプCプリント、キャビネ大(130x144mm)
2種各20部7000円(税込)

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笹岡啓子展「EQUIVALENT」

会期:2010年6月16日(水)〜26日(土)※日、月、火曜は休み
時間:13:00〜19:00
会場:ラットホールギャラリー・ビューイングルーム
東京都渋谷区富ヶ谷2-19-7-2F
※1Fガレージ左手の階段よりお上がりください。

*山手通り「東大裏」交差点より東北沢方面へ80メートル
*京王井の頭線「駒場東大前」駅西口より徒歩7分(東大「坂下門」よりキャンパス内を通り「北門」を出て右折)
*小田急線「代々木八幡」駅、東京メトロ千代田線「代々木公園」駅より徒歩10分

2010年6月17日木曜日

【6月25日発売】ジュネ『シャティーラの四時間』

最新刊のご紹介です。

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シャティーラの四時間

ジャン・ジュネ=著
鵜飼哲・梅木達郎=訳

死を狩り出し、
死を追いつめ、

死と子供のように戯れる、ジャン・ジュネ

パレスチナ難民キャンプ虐殺の現場で、ジュネは何を見たか

1982年9月、西ベイルートの難民キャンプで起きた凄惨なパレスチナ人虐殺。本書は、最初のヨーロッパ人として現場へ足を踏みいれたジャン・ジュネによる事件告発のルポルタージュであると同時に、パレスチナの戦士たちとの交わりを通して幻視された美と愛と死が屹立する豊饒な文学作品でもある。事件をめぐって証言するジュネへのインタヴュー、鵜飼哲の論考、68年パレスチナ国民憲章全訳、ほか資料併録。

2010年6月25日発売

四六判上製224頁
装幀:間村俊一
写真:港千尋
定価:本体2000円+税
ISBN978-4-900997-29-5

[目次]
*シャティーラの四時間(ジャン・ジュネ|鵜飼哲訳)
*ジャン・ジュネとの対話(ジャン・ジュネ+リュディガー・ヴィッシェンバルト+ライラ・シャヒード・バラーダ|梅木達郎訳)
*〈ユートピア〉としてのパレスチナ——ジャン・ジュネとアラブ世界の革命(鵜飼哲)
*生きているテクスト——表現・論争・出来事(鵜飼哲)
*[資料]パレスチナ国民憲章(早尾貴紀訳)/地図/パレスチナ関連年表

[本書より、「シャティーラの四時間」冒頭を引用]
誰も、何も、いかなる物語のテクニックも、フェダイーンがヨルダンのジャラシュとアジュルーン山中で過ごした六カ月が、わけても最初の数週間がどのようなものだったか語ることはないだろう。数々の出来事を報告書にまとめること、年表を作成しPLOの成功と誤りを数え上げること、そういうことならした人々がある。季節の空気、空の、土の、樹々の色、それも語れぬわけではないだろう。だが、あの軽やかな酩酊、埃の上をゆく足取り、眼の輝き、フェダイーンどうしの間ばかりでなく彼らと上官の間にさえ存在した関係の透明さを、感じさせることなど決してできはしないだろう。すべてが、皆が、樹々の下でうち震え、笑いさざめき、皆にとってこんなにも新しい生に驚嘆し、そしてこの震えのなかに、奇妙にもじっと動かぬ何ものかが、様子を窺いつつ、保留され、庇護されていた、何も言わずに祈り続ける人のように。(7—8頁)

2010年6月4日金曜日

近況報告

小社とはなんの関係もないきわめて恣意的な「RIP」ばかりを続けているわけにもいきませんので、小社と関係のある情報を。箇条書きで。

『シャティーラの四時間』、目下校了直前です。6月下旬発売。詳細は来週中にお知らせできると思います。で、国会図書館に行って、ジュネ日本語訳書誌なぞ作っております(資料用。本には入れません。たぶん当欄で公開)。むかしの『中央公論』にジュネ「パレスチナ人たち」が掲載されていたことなど、ご存知?

『ゴダール的方法』、目下原稿最終調整中。ずっと「仮題」のままにしてありますが、おそらくこのタイトルで出すことになりそうです。初夏、とお知らせしておりましたが、盛夏になるかも。ちなみに、フランスで公開中のゴダール最新作FIlm Socialisme(私が勝手に決めてる邦題では『ゴダールの社会主義』)にかんして、日本での配給元はオープンセサミという情報がウェブで流通しているようです(IMDBにもそう載っています)が、これは間違い。別の会社です(確認済み)。小社ではありません。日本公開は今秋以降、あるいは来年に持ち越しでしょうか。

『オーロビンド伝』の刊行もたいへん遅れておりますが、今夏中の見込みです。いましばらくお待ちください。

*JKとの共著の翻訳が刊行されたばかりの「WB」をめぐる評論(ほぼ書き下ろし)、という企画も進行中で、場合によっては上掲2点よりも先に刊行するかもしれません。タイトルが仮題すらも未定なので、まだ告知できないのですが……。

『小島一郎写真集成』、版元在庫が無くなりました。重版未定。書店さんからの返品が今後もいくらかあるだろうと思いますので、出来るかぎりそれで対応する所存です。Amazonでは品切れになってしまっておりますが、書店店頭での流通在庫はまだだいぶあるはずです。ジュンク堂でしたら、こちらをご確認ください。紀伊國屋書店は全店舗一括検索ができなくなっちゃったんですよね……(こちらご参照)。青森県立美術館ミュージアムショップはまだ在庫あり。東京では一般書店以外ですと、ナディッフバイテン(東京都写真美術館ミュージアムショップ)、photographers' gallery蒼穹舎でも販売しております。お早めにお求めいただければ幸甚。

*この程度の案内ならツィッターでやれよ、とお思いかもしれません。そうですね。しかるべきタイミングで導入することを考えております。たぶん。

2010年6月2日水曜日

2010年5月28日金曜日

日本写真協会賞受賞作品展



以下の展覧会が始まっています。新人賞を受賞した笹岡啓子『PARK CITY』(小社刊)の写真も展示。ぜひお出かけください。会場は六本木の東京ミッドタウンにあります。

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日本写真協会賞受賞作品展
2010年5月28日(金)〜6月3日(木)
富士フイルムフォトサロン 東京スペース1

《日本写真協会賞は、我が国の写真文化活動に格別な功績が認められた方、優れた作品を発表された方に(社)日本写真協会から贈られる賞です。本展では、今年受賞された方々のご紹介と、作家賞、新人賞を受賞された5人の写真家による作品をご覧いただきます。》

作家賞:大山行男・北島敬三・立木義浩
新人賞:笹岡啓子・藤岡亜弥

http://www.psj.or.jp/gekkan/schedule/kyoukai/index2010.html

港千尋展「レヴィ=ストロースの庭」



以下の展覧会が開催中です。

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港千尋展「レヴィ=ストロースの庭」
2010年5月24日(月)〜6月19日(土)(日曜休館)
中京大学アートギャラリー C・スクエア
入場無料

《C・スクエア第96回企画は「港千尋展 レヴィ=ストロースの庭」です。写真家の港さんは多彩な評論活動でも知られており、2007年のヴェネツィア・ビエンナーレでは日本館コッミショナーを務めるなど現代美術にも深い造詣をお持ちです。今回の展覧会にならぶ写真は、1999年に行われた社会人類学者クロード・レヴィ=ストロースへのインタビューを機に始まった、「ブルゴーニュの庭から出発して、ブルターニュ、オーストラリア、アマゾンから沖縄へと、神話世界にゆかりのある大地をめぐる」旅から生まれたもので、『レヴィ=ストロースの庭』(NTT出版)として刊行された写真集所載の作品が中心です。20世紀を代表する知性が愛した庭から始まる旅をぜひご堪能ください。》

http://www.chukyo-u.ac.jp/c-square/2010/96/96top.html

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本日は、トークイベント開催日。港千尋×管啓次郎、という組み合わせはありそでなさそで、2001年12月の港千尋写真集『瞬間の山』(小社)刊行記念トーク以来。その記録はこちらでお読みになれます:
http://www.inscript.co.jp/minato/01.html

【追記(5/29)】こういうものもあるようです:
http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=68413&userflg=0

2010年5月27日木曜日

RIP IH



一度だけお会いしたことがあります。当時私が携わっていた雑誌を賞賛くださった、その言葉は本当にうれしかった。

Requiescat in Pace.とはいえ、「戦後」の、「20世紀」の「レクイエム」は、むろん未完だ。

2010年5月23日日曜日

『斜線の旅』書評@産経新聞

管啓次郎著『斜線の旅』(2009年12月)の書評が、本日(2010年5月23日)付の産經新聞に掲載されました。評者は、篠原知存(文化部編集委員)氏。「感性が鋭敏であるほど、博学多識であるほど、旅は面白くなる。それを教えてくれる一冊。思索的ということで勘違いしてもらいたくないのだが、文体は軽快。とくに情景描写は変幻自在でリズミカル。心地よい音楽のようだ。」以下で全文が読めます。

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100523/bks1005231018004-n1.htm

2010年5月21日金曜日

『エル・スール』『ヒロシマモナムール』上映情報

小社書籍関連映画が以下のように目下上映中です。今日まで、のところはぜひお駆けつけください。上映時間等は以下の各劇場サイトでご確認ください。(告知遅くなりすみません……。いろいろ不調で。)

下高井戸シネマ(東京)
〜5月29日(土)『エル・スール』(21日までモーニングショー、22・23日休映、24日以降レイトショー)
※22日(土)まで『ミツバチのささやき』上映(レイトショー)
http://www.shimotakaidocinema.com/

第七芸術劇場(大阪)
〜5月21日(金)『ヒロシマモナムール』
※同日まで『去年マリエンバ−ト』上映
http://www.nanagei.com/

京都みなみ会館
5月22日(土)〜30日(日)『ヒロシマモナムール』
※6月4日(金)まで『去年マリエンバ−ト』上映
http://www.kyoto-minamikaikan.jp/

アデライダ・ガルシア=モラレス『エル・スール』、港千尋『愛の小さな歴史』、エマニュエル・リヴァ写真集『HIROSHIMA 1958』、好評発売中です。

2010年5月20日木曜日

RIP SA

荒川|そこまで行ってるんならもう少し中へ入って行こう。僕がほんとに見つけだそうとしたのはいわゆる無名の春なんだ。(…)だから言葉は絶対に介入できない。で、匂いもないわけ。それからノスタルジーも起こらない。その中へ入っても。その春はもう春らしくもない。だけど、その春こそがすべてに誰にでも共通するだろう。死ぬこととか生きていることというのは、いま言った無名の春ということじゃないかな……。

(…)

荒川 |(…)「パーセプテュアル・ランディング・サイト」では、右手を見て、その後左手を見ると、右手が何であったか、左手を見ながら感じ取りますね。あの条件をあれでつくってみたんですよ。あの八角形の部屋のような構築物は、その原理を借りて、言葉は悪いんですけど器か冷蔵庫のようなところへその感覚自体を閉じ込めておくことができないか。もちろん一時的に……。いろんな人が共有することはできないのか。それが可能だとしたら……。いずれ地球は爆発して僕たちのギャラクシーがなくなったとしても、またこのような状態が起きてきたときには恐らくこれと同じような状況で、まったく人間とはほど遠い状況でも、もう一つの生というものが芽生えるだろう。それがあなたがさっき言った春というような言葉で出てきたり、いろんなもので、そういう一つのカテゴリーで出てくるときに、その中に桜があってもいいしなくてもいいし。状態は変わってきますけどね。

小林|僕もその冷蔵庫、あると思うんですけど、僕はそれを「春」と言うんですよね。つまり……荒川さんと僕との違いですけれど……無理をして冷蔵庫をつくって感覚を閉じ込めておかなくてもそれは保存されている。そのことを名付けて「春」って言うんです。回帰してそれぞれ全部違う春ですけど、春というのは僕にいわせりゃ冷蔵庫の扉(ドア)が開くわけですよね。

荒川|初めから開きっぱなしですよ。

小林|で、その匂いとか春の暖かさとか香りとかが一挙にパーッと冷蔵庫から出てくる状態を僕は春と言うんで……。

荒川|僕のいう冷蔵庫、それ自体が春です。僕があなたの言われてる春にならなくちゃいけないんだ!!

小林|荒川さんのは冷凍庫じゃないんですか。開けるとコチンとして(笑)。

荒川|いまのところ、あなたの言ったようにコチンとしてほしんですよ。カチカチで、冷凍庫のほうなんです。しかも縮小されて。お湯をわかしといて何か一つポンと入れると、チキンのスープになるのがあるでしょう。

小林|クノールとか……。

荒川|僕の場合あれですよ。入れといてほっといたら、いずれ蒸発して全部なくなる。そうなってもいい。そうなることはもうわかっている。それを永遠に残したいなんて言ったら大変ですけど、いずれ向こうからやってくる。もうわき上がってきてるような自然というやつにむちゃくちゃにされちゃうことは最初からわかってますけどね。だけど、その秩序だけは一度明確にしておかないと。それから、そのプロセスも……。僕はいま、つくりたいものだけつくっただけじゃ駄目なんですよ。その新しい使用の仕方をみんなで訓練したいんです。訓練している間に、ひょっとしたら──、相当の所はいわゆる与えられた自然の中に見つけだすことができると思うんです。その中に入っていく。春は何度でもやってきて……。

(荒川修作・小林康夫「春についての対話」、『ルプレザンタシオン』3号、1992年4月、筑摩書房、21─22頁)

2010年5月12日水曜日

2010年5月11日火曜日

【電子書籍版】大澤真幸『緊急発言 普天間基地圏外移設案』朝日出版社


有料版電子書籍は5月14日に刊行予定。定価:105円(本体100円+税)。先着1,000名限定、全文の無料ダウンロード。
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005300/

本文書体はイワタ明朝体オールド。このオーソドックスさは好ましく思えます。

【速報】故・小島一郎「第26回写真の町東川賞 飛彈野数右衛門賞」受賞


北海道上川郡東川町が運営している「写真の町東川賞」。今年より創設された「飛彈野数右衛門賞」部門を故・小島一郎が受賞いたしました。小社より刊行しております『小島一郎写真集成』が評価されました。

以下、佐藤時啓氏による審査講評の該当部分を引用いたします。

《今年から新設された飛彈野数右衛門賞。東川に生まれ、長年にわたり、地元の光景を記録し続け、第17回特別賞を受賞された飛彈野氏の業績を偲ぶ賞である。地域の人、自然、文化等を撮り続け、地域に対する貢献が認められる個人(プロ・アマ不問)を対象に今回から創設された。初回である今回は、今後に向けて、賞の位置付けに対する議論から始まった。物故者のノミネートも多かったことから、誰に賞を出すのかという議論もあった。しかしながら審査会では机上に並べられた写真を見つめ、そこから選出することしかできない。今年は多くの議論があったが、『小島一郎写真集成』の写真の美しさと魅力は群を抜いて我々に訴えかけた。氏は青森の出身であり、1964年に39歳で夭折している。時代に翻弄されながらも、故郷青森をみつめ、津軽を中心としながら青森全域においてその風景と習俗を写真美に高めた。しかしながら、この作風は時代の流れの中では必ずしも十分な評価を残さなかった。その僅かな生の間に残された作品の数々の美しさ。2010年に飛彈野賞として顕彰することは必ずや意味があるはずだ。》

賞の詳細については上掲の東川賞のサイトをご覧ください。

他部門もふくめた受賞作家作品展が、8月に東川町にて開催される「東川町国際写真フェスティバル」の枠内でおこなわれる予定です。詳細は追って告知いたします。

War Horse / Super 8 / The Pacific

スピルバーグ次回監督作品『War Horse』原作題)、2011年8月10日、全米公開。
http://riskybusiness.hollywoodreporter.com/2010/05/03/steven-spielberg-mounting-war-horse-for-dreamworks-studios/
http://www.variety.com/article/VR1118018689.html?categoryid=10&cs=1
http://boxofficemojo.com/news/?id=2753
http://eiga.com/buzz/20100506/4/

【追記】スピルバーグ次々回監督作品『The Adventures of Tintin: The Secret of the Unicorn』、2011年12月23日、全米公開。
http://www.imdb.com/title/tt0983193/

スピルバーグほか製作/J・J・エイブラムス監督『Super 8』、2011年夏、全米公開。
http://www.heatvisionblog.com/2010/05/jj-abrams-steven-spielberg-collaborating-on-project.html
http://eiga.com/buzz/20100510/5/
http://www.google.com/#hl=en&q=super 8 abrams&tbs=vid:1

スピルバーグ、トム・ハンクスほか製作『The Pacific』、2010年7月18日、WOWOW放映開始。
http://www.wowow.co.jp/drama/pacific/
http://www.hbo.com/the-pacific

藤井仁子著『スピルバーグ 孤児の歴史学』(仮題)、2011年後半、インスクリプトより刊行。目下準備中。

2010年5月9日日曜日

25日発売『pg press』次号、マイケル・フリード・ロング・インタビュー

即刻予約されたし。以下転載。

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『photographers' gallery press no.9』

特集|写真のシアトリカリティ2

美術史に残る批評を1960年代に数多く発表し、以後の美術制作・批評に多大な影響をもたらしたアメリカの美術批評家マイケル・フリード。2008年秋に発表した『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか(Why photography Matters as Art as Never Before)』に収められた現代写真をめぐって発せられた言葉は、何を意味するのか? そして、なぜ、いま、写真なのか? 42頁にわたるロング・インタビューと林道郎による論考などをあわせて、その可能性を検討する。

[インタビュー]コンテンポラリー・フォトグラフィーと反演劇性の伝統──マイケル・フリードに聞く 聞き手:甲斐義明

林道郎 マイケル・フリード『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか』についての覚書

倉石信乃+林道郎+北島敬三+前田恭二 写真のシアトリカリティ──「北島敬三1975-1991」展関連トーク



倉石信乃 リアリズムの線──土門拳の戦後

前川修 シャーカフスキーのもうひとつのモダニズム──ヴァナキュラー写真の形態学へ向けて

[インタビュー]「有用」な写真──エリック・ケッセルス(ケッセルスクライマー)に聞く 米田拓朗(本誌編集部)

飯沢耕太郎 ケッセルスクライマー効果──デジタル時代を軽やかに渡り歩く

橋本一径 パスポート写真論

小原真史 「北方」の写真師たち──『photographers' gallery press no. 8』に寄せて



定価:2400円+税
予約特典:送料無料!(〜5月18日受付分まで)
発行元:photographers' gallery

http://www.pg-web.net/
http://pg-web.net/scb/shop/shop.cgi?No=277

2010年4月21日水曜日

【速報】笹岡啓子『PARK CITY』、2010年日本写真協会新人賞受賞


昨年末に小社より写真集『PARK CITY』を刊行いたしました写真家・笹岡啓子さんが、「日本写真協会新人賞」を受賞しました。受賞展が来月開催されます。日本写真協会のウェブサイトに載っている受賞理由、受賞展情報を転載いたします。

▼2010年日本写真協会賞受賞者

新人賞 笹岡啓子

「広島」の現在を鋭く凝視しその公園化・形骸化を警告する意欲作『PARK CITY』。風景を見ることの困難を引き受け、地道に対象と向き合う制作姿勢は若い世代の中でも傑出しており、新人賞にふさわしい

▼2010年日本写真協会賞受賞作品展

会場:富士フイルムフォトサロン/東京 スペース1
   東京都港区赤坂9-7-3 1F Tel.03-6271-3351
会期:2010年5月28日(金)〜6月3日(木)
   10:00〜19:00(最終日14:00)
入場無料/会期中無休

今週末、東京と京都でジュネ『シャティーラの四時間』関連公演

すでに当欄でもご紹介済みですが(こちらこちら)、一部省略して再掲。ジャン・ジュネ『シャティーラの四時間』の刊行、いましばらく掛かります。お待ちいただければ幸甚です。

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「地点」公演
「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

日時:2010年4月22日(木)〜25日(日)(22日・23日:19時30分開演/24日・25日:17時開演)
会場:京都芸術センター・フリースペース
料金:一般前売2500円・当日3000円(全席自由席)

テクスト:ジャン・ジュネ「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」「……という奇妙な単語」「シャティーラの四時間」
構成・翻訳:宇野邦一
演出:三浦基
出演:安部聡子・山田せつ子

http://www.chiten.org/

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モレキュラーシアター
演劇「Ballet Biomechanicaバレエ・ビオメハニカ」公演

日時:2010年4月24日(土)開場18時半/開演19時〜20時、25日(日)開場14時半/開演15時〜16時
※追加公演:25日(日)開場12時/開演12時30分〜
会場:早稲田大学演劇映像実習室(戸山キャンパス36号館)
入場無料(ワンステージ40名限定。事前予約受付中。)
事前予約・問合せ:早稲田大学演劇博物館

演出・構成・美術:豊島重之
出演:大久保一恵・田島千征・四戸由香・秋山容子・高沢利栄
テクスト:メイエルホリド『モスクワ演劇人集会における演説』(作品社・ベストセレクション・亀山郁夫訳)『最後の演説』(同書・桑野隆訳)『年表』(同書・浦雅春訳)/ケルジェンツェフ『よそ者の演劇・異質な演劇』(プラウダ紙・鴻英良訳)/ベンヤミン『モスクワ』(ちくま学芸文庫・コレクション3・久保哲司訳)/ジュネ『シャティーラの四時間』(近刊・鵜飼哲訳)ほか

http://www.enpaku.waseda.ac.jp/kyodo/activity/20100424.html
http://sites.google.com/site/moleculartheatre/nextevent/bb2010

【速報】『ゴダールの社会主義』(仮邦題)5月19日よりフランス公開

カンヌと同時に一般公開、というパターンですね。ソースは以下(フランス語)など:
http://www.culture-cafe.fr/site/?p=1348

【追記】
上掲の記事をざっと訳出してみました。(……)の割愛は、よく分からなかった箇所ですすみません。

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『ゴダールの社会主義』ウェブでは高速版が
2010年4月17日
クリストフ・グルエ

2004年の『アワーミュージック』以来、スクリーンから遠ざかっていたゴダールが、さきごろのアントワーヌ・ドゥ・ベックによる浩瀚な伝記の刊行を追い風にして、来たるべきカンヌ映画祭「ある視点」部門で、最新長篇作を披露する。「三楽章からなる交響曲」と銘打たれた本作『ゴダールの社会主義』は、一見無関係な独立した三部構成をとおして、21世紀をめぐる問い、怖れ、そして希望を行き渡らせる。パティ・スミス、そして様々に物議を醸す哲学者アラン・バディウが、重要な役割を本作で演じている。また、ゴダールのパートナーであるアンヌ=マリー・ミエヴィルが共同監督を部分的に務めた。

劇場用の予告篇にくわえ、ゴダールは今回、5種類の予告篇をウェブ用に製作した。そのうちのいくつかは映画本篇が早送りで使われている。一篇にいたっては、本篇全体が再利用されている。4分強のこの圧縮版は、1時間41分の本篇を25倍速で流したものだ。ブライアン・デ・パルマ監督作品『ファム・ファタール』の際などにもすでに使われている手法だが、今回のゴダールはこれを極限にまで押し進め、早送りされた音だけをサウンドトラックに用いている。

(……)『ゴダールの社会主義』は、5月19日からフランス各地の劇場で公開される。



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【さらに追記】
つまりは現時点で公開されている情報はほとんどないわけですが(上掲記事の「25倍速」という記述の根拠も「4分/101分」という単純計算だけの気がします)、日本語版Wikipediaの当該項目には、それらの限られたソースをもとに、すでに詳細な記述が載っております。公開時には全スクリプトが載っちゃいそうな勢いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ソシアリスム

2010年4月17日土曜日

【速報】『ゴダールの社会主義』(仮邦題)カンヌ映画祭上映決定


第63回カンヌ国際映画祭、「ある視点」部門での公開です。ソースは、以下のプレスファイル:
http://www.festival-cannes.fr/assets/File/Web/DOSSIER%20DE%20PRESSE%202010/Dossier%20de%20Presse%20ANG(6).pdf

これによるとタイトルはFILM SOCIALISME、上映時間は1時間41分の由。100分越えか(『映画史』を除けば『ウラジミールとローザ』[1970年製作]以来???)。

エリセがコンペ審査員に入ってますねなどなど、ほかの情報については上掲のPDFで各自ご確認ください。映画祭は5月12日から。しつこいようですが、仮邦題は当ブログが勝手に付けているものですので為念。

【追記(4/19)】上のポスター画像は以下からです:
http://www.vegafilm.com/vega-film/en/films/film-socialisme/

2010年4月16日金曜日

ブックフェア「本の島」@青山ブックセンター本店

青山ブックセンター本店にて、今週から以下のブックフェアが開催されています。文芸書のコーナー、棚5本を使ったフェア。小社のタイトルも7点ほどエントリーいただいております。『瞬間の山』の左隣にはオリヴェイラのフライヤーが置かれていたりして、そのあたりも青山BCらしいです。フェアに連動したトークイベントも準備中の由。

以下は、担当の書店員の方のメッセージと棚の写真(クリックすると大きくなります)。下3枚は、本フェアの発端となった「オマージュ津田新吾」の棚。ここに並んでいる青土社の本(棚板がグレーの範囲)はすべて、津田さんが編集に携わられたものです。小社の本よりもこのたびはそちらにこそご注目いただきたい──というのは半ば個人的表明として。

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ブックフェア「本の島」
青山ブックセンター本店

昨年50歳の若さで逝去された、元・青土社の名編集者、津田新吾さんの手がけた本を揃えた棚にはじまり、今福龍太さんの『群島−世界論』で言及された本たちをベースにしてつくられた棚へとつながっていくブックフェア「本の島」。


本の、肉体も魂も愛しぬき、そして本に愛された津田さんが、写真や文字のレイアウトまで、どこまでも吟味しつくした美しい書物のかずかずと、ル・クレジオや宮沢賢治、エドゥアール・グリッサンなどが並んだこの場所にあるすべての本がつながって、洗いざらしのすがすがしい空気と、ふしぎな陶酔感にあふれる「本の島々」をかたちづくっています。


また、吉増剛造さんが題字を書き、管啓次郎さん、野崎歓さん、堀江敏幸さん、田中三蔵さん、今福龍太さん、冨原眞弓さん、前田英樹さん、関口涼子さん、鄭暎惠さん、宮地尚子さん、小池寿子さん、西口徹さん、鵜飼哲さんから寄せられた追悼文を集めた、小冊子の展示も行っています。


「一冊、一冊の本はそのままひとつひとつの島で、島と島が集まって列島をかたち作り、その列島にわれわれの心が住みつく。」管さんの書かれた、津田新吾さんへの文章のなかの一節です。

本の島は、すべての場所、すべての人々に向かって開かれています。

2010年4月14日水曜日

『写真年鑑2010』『写真年鑑2009』書評記事など


冒頭に「写真は森羅万象を記録し表現するが、本書はその写真を記録し表現するものである。その期間は2009年1月1日から12月31日とする。」と掲げられた、『写真年鑑2010』(発行:スタジオレイ/発売:日本カメラ社)に、小社から刊行した写真集関連の記事がいくつか掲載されていましたので、抜き書きご紹介。以下、敬称略。

▼「インタビュー特集「2009」」

港千尋(インタビュー・構成:高橋義隆):「女優エマニュエル・リヴァの『HIROSHIMA 1958』の写真を見出す」
《この一連の仕事を振り返ってどのように総括していますか?──「強烈な体験でした。言葉を変えて言うと、人類学的体験といいますか写真の不思議さがまたひとつ増えたというか、わからなくなったというのが正直なところです。(…)」》

▼「写真集・書籍2009/書評」

飯沢耕太郎(写真評論家):『小島一郎写真集成』
《(…)やや悲劇的な色合いに染め上げられた後半生だが、「津軽」「凍ばれる」など、ロマンティシズムとリアリズムが結合した独特のコントラストの強い作品群は、死後もずっと高い評価を受け続けてきた。本書はその小島のほぼ全作品を一冊におさめたもので、同美術館の学芸員の高橋しげみによる力のこもった論考「北を撮る──小島一郎論」とともに、今後の研究の基礎資料となっていくだろう。》
(引用者付記:「小島のほぼ全作品」とありますが、収録を見送ったものもむろん多数あります。展覧会出展作品の「ほぼ全作品」ではありますが。また、「死後もずっと高い評価」というのも見方が分かれるところかもしれません。)

前田恭二(読売新聞記者):『PARK CITY』笹岡啓子写真集
《タイトルの「公園」は広島平和記念公園のこと。つまり記憶のための空間を中心に抱えた都市として、広島を撮ることを意味している。そのことはただちに、ヒロシマの写真史を引き受けることをも意味しよう。山端庸介をはじめ、記憶という命題は写真とともにあった。本書所収のテキストで倉石信乃が指摘する通り、ヒロシマは写真都市なのである。加えて近年、奇妙な転倒が兆していたことも見落とせない。長きにわたる戦後を経る中で、写真作品のために記憶を探し求めるふるまいがまま見られなかったか? 本写真集はそのような写真史に対峙する位置にある。むろん、記憶のための空間のただ中に分け入り、なおかつ命題を対象化し得る距離を保持することは容易ではなかっただろう。広島への再訪を重ねながら、笹岡啓子は双方を適宜、個々のカットに振り分けるのではなく、一つひとつの写真において、針の穴を通すような繊細さで両立している。力業と呼ぶべきだろう。》

▼「アンケート:評者12人の「2009写真ベスト3」」

金子隆一(写真史家/写真評論家):『小島一郎写真集成』
《(…)これ自体が展覧会を離れて小島一郎という稀有な写真家の世界を、展覧会を見られなかった人も十分に理解することができる内容を持つものであると確信できる1冊である。》

小林美香(写真研究者):『小島一郎写真集成』
《(…)作品集、資料としても非常に高い価値のある一冊。凍てつく高い空の豊かな階調や、ビル・ブラントの作品との類縁性をも感じさせる独特のプリント技術、点数は僅かながらも挿入されているカラー写真の独特な色合いに眼を奪われる。》

竹内万里子(批評家):『PARK CITY』笹岡啓子写真集
《広島生まれの写真家が、広島をめぐる時間的・表象的な距離を果敢に凝視しつづけた力作。》



ついでに、昨年刊行の『写真年鑑2009』の記事もご紹介しておきます。

▼「写真集・書籍2008/書評」

大日方欣一(写真史研究者):『HIROSHIMA 1958』エマニュエル・リヴァ写真集
《(…)リヴァのカメラ・アイが綴った一群の魅力的な光景がここに半世紀の時を超え初めて公開された。川沿いに暮らす人々の場所をたどり、そこで遭遇した大人や子どもたちと眼差しの通信をかわしあう。くつろぎと好奇心、幾ばくかの諦念が入り混じるかのようだ。》

▼「アンケート:10氏による「2008写真ベスト3」」

島原学(写真研究者):『小島一郎写真集成』
《(…)写真集としてみても、見事な仕事というしかない。青森県立美術館の高橋しげみさんは、戦後という時代のなかで小島一郎の抱えた葛藤とジレンマ、そのなかで一枚一枚取り進めた歩みを詳細にフォローし、死者とじっくり対話されている。その結果、時代と写真と写真家がみごとに立ちあらわれている。行き届いた仕事だと思う。》
(引用者付記:『小島一郎写真集成』は2009年1月10日発行ですが、2008年の作物とご記憶の方が多いようでして。)

『愛の小さな歴史』書評@WEBスナイパー(ばるぼらさん)


あまりに意外な媒体だったので、思わずブラウザをキャプチャしてしまいましたが、「WEBスナイパー」(←職場での閲覧にはご注意を。何に注意かは申すまい)に、港千尋著『愛の小さな歴史』の書評が掲載されています。評者は「ばるぼら」さん(「ばるぼら」氏をどう紹介すればいいのか私には分からないので、各自お調べください。「ネットワーカー」と言っても、それなに?となるし……)。

《(…)本書は「エマニュエルが撮らなかったこと」の存在を最後に示す。エマニュエルと彼女に関わった人々に著者がまなざしを向けたことによって描写が可能になったマイクロヒストリーがある。そして読者は『愛の小さな歴史』というタイトルに気付く。タイトルからはまったく想像の出来ない内容で、しかしタイトルは確かに本書を的確に要約している。「愛」と「小さな歴史」が、それぞれ単一ではなく幾重にもなって積み上げられた構成は、読み終わってようやくなるほどと思う。(…)》

とても良い書評だとおもいます。ぜひご一読ください。以下のURLが直リンクです。

http://sniper.jp/008sniper/0084review/post_1696.php

間村俊一インタビュー@『アイデア』最新号


いい笑顔ですなあ。というわけで、『アイデア』最新号(340号)に、装幀家・間村俊一さんのインタビューが掲載されています。前号から始まったデザイナーへのインタビューシリーズ「越境のかたち」の第2回。聞き手は戸塚泰雄さん。全8ページ。小社の書籍はすべて間村さんの装幀、(写真集を除き)カバー写真は港千尋さん。小社のことも記事内で紹介されています。見出しだけ挙げておきましょう:

 演劇ポスターと同人誌
 山猫軒の絵師
 無理なくきれいな文字
 活版の圧力
 たまや
 加藤郁乎と塚本邦雄
 無機的なぶつかり
 転機
 鶴の鬱

で、なぜか、「間村氏による書き下ろし」という俳句6句も載っております……。

聞き手を務められている戸塚さんは、あの『エクス・ポ』『ヒアホン』を手掛けられた方。最近では『ロスジェネ』4号(最終号)のブックデザインも彼の仕事(前号までとあまりにデザインが違うので、なんだろう?と思ったよ)。ご自身で雑誌『nu』を編集・発行されています。「越境のかたち」前回(339号)のインタビュイーは秋山伸さんで、本をfoldし整序することへの主体性の問題(そんな言葉遣いではありませんでしたが)が、インタビュアーとインタビュイーとでまるで逆の立場で主張されていて、なかなか興味深いものでした。

ボラーニョ『野生の探偵たち』出版記念講演会

小社と関わりのふかい方が登壇される、ということでご紹介。小社では、野谷さんには『エル・スール』の翻訳を、柳原さんには『霊と女たち』の校閲を務めていただき、また、お二人には別の翻訳書も目下ご準備いただいております(なにかはまだひみつ)。

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世界本の日記念
翻訳本出版記念講演会:ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』

日時:2010年4月23日(金)19時から
場所:セルバンテス文化センター東京・B1オーディトリアム
講演者:野谷文昭・柳原孝敦・松本健二
入場無料・要予約

http://palabras.jp/
http://palabras.jp/2010/世界本の日:『野生の探偵たち』/



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世界本の日って何かと思ったら、サン・ジョルディの日のことでした。『野生の探偵たち』は白水社より、柳原孝敦・松本健二訳で間もなく刊行予定(上巻下巻)。

メイエルホリド歿後50年/復権55年:モレキュラーシアター公演「バレエ・ビオメハニカ」

以下の公演を紹介します。

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モレキュラーシアター
演劇「Ballet Biomechanicaバレエ・ビオメハニカ」公演


日時:2010年4月24日(土)開場18時半/開演19時〜20時、25日(日)開場14時半/開演15時〜16時
※追加公演:25日(日)開場12時/開演12時30分〜
会場:早稲田大学演劇映像実習室(戸山キャンパス36号館)
入場無料(ワンステージ40名限定。事前予約受付中。)
事前予約・問合せ: 早稲田大学演劇博物館

演出・構成・美術:豊島重之
出演:大久保一恵・田島千征・四戸由香・秋山容子・高沢利栄
テクスト:メイエルホリド『モスクワ演劇人集会における演説』(作品社・ベストセレクション・亀山郁夫訳)『最後の演説』(同書・桑野隆訳)『年表』(同書・浦雅春訳)/ケルジェンツェフ『よそ者の演劇・異質な演劇』(プラウダ紙・鴻英良訳)/ベンヤミン『モスクワ』(ちくま学芸文庫・コレクション3・久保哲司訳)/ジュネ『シャティーラの四時間』(近刊・鵜飼哲訳)ほか

▼アフタートーク
「ハエを呑みこむ口が、ハエの口に呑みこまれるにはどうすればいい」
2010年4月25日(日)16時〜18時
同会場にて/事前予約80名限定
出席:塚原史・鴻英良・豊島重之

http://www.enpaku.waseda.ac.jp/kyodo/activity/20100424.html
http://sites.google.com/site/moleculartheatre/nextevent/bb2010

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4月28日(水)まで早稲田大学演劇博物館にて、「メイエルホリドの演劇と生涯展 没後70年・復権55年」が開催されており、その関連企画です。上掲ボールド箇所の通り、テクストのひとつに小社刊行予定『シャティーラの四時間』が使用されるということもあり、ご紹介する次第。今回のモレキュラーは「入場無料」とのことです。

ワールド文学カップ@紀伊國屋書店新宿本店

紀伊國屋書店新宿本店の2階で、「ワールド文学カップ」という企画が開催されています(5月17日(月)まで)。書店員有志による「紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ」が企画。岩波文庫の古典(『イーリアス』とかね)から最近の訳書まで、目眩がしそうです……。小社のアティーク・ラヒーミー『灰と土』が選ばれています。店頭の棚には全書目について書店員さんによるコメントが付されていますが、それらをまとめたブックレットが以下の写真。店頭で配布されていますが、「ピクウィック・クラブ」のブログ記事からDLもできます。全64ページ。


そのブログの2010年03月31日の記事に「解説者による戦力分析:白水社藤波さん・鈴木さん」とあって、同じラヒーミーの『悲しみを聴く石』を手掛けられた鈴木さんが『灰と土』に言及。熱く語っておられます。勝手に引用。勝手に太字強調。

《鈴木:(…)ところでアフガニスタンもエントリーされていますが、インスクリプトから出たアティーク・ラヒーミーの『灰と土』を読んだ時は、ひゃーっと思ったんですよ
藤波:「ひゃーっ」か。
鈴木:何だこれは、と思って。不思議な二人称小説なんですよね。「きみは…」っていう語り方。我々が小説とはこういうものだって思っているものとはすこし違って、精霊みたいな何かが語りかけてくるんです。100ページくらいの詩のような小説なんですが、ソ連侵攻後のアフガニスタンの厳しい現実を捉えていて……。男の子がね、爆撃のせいで耳が聞こえなくなってるんですけど、戦車がみんなの声を奪ったと思い込んでいるんです。「何でみんな喋れなくなっちゃってるの」って。ほんとうに全然雄弁な小説じゃないんだけど、すごく印象的な映像と言葉を突きつけられるっていう感じの作品です。そんなに売れなかったかもしれないんですけど、これは絶対にずっと店頭に置き続けて下さい! 同じ作家が亡命先のフランスで、今度は初めてフランス語で書いた『悲しみを聴く石』という本を昨年出したんですが、こちらもお薦めしたい一冊です。『灰と土』にずっと書店で残っていて欲しいなという想いもあって、この本を出したんです……。》

多謝。『灰と土』、小社には在庫たくさんあります。買ってください。



ところで、同店5階人文書フロアでミシェル・フーコーのフェアが展開されていて、それはそれで結構なのですが、「悪の哲学者 フーコーのフェア」というタイトルはいかがなものでしょうか? いまもって「呪われた」哲学者扱いでしょうか? 『聖フーコー』復刊すべきでしょうか? バタイユならば100歩譲って許容しますが、フーコーにこんな呼称は100000000歩譲ってもあり得ないと思います。フーコーにそれなりに愛着と関心を覚える者のひとりとして、見るにしのびありません。



【追記】ちなみに、斜向かいのジュンク堂書店新宿店では、「ピクウィック・クラブ企画《ワールド文学カップ》@紀伊國屋書店新宿本店・便乗企画《ディアスポラ文学フェア》」が開催中(7F23番フェア棚、4月30日(金)までを予定)。「便乗」って私が言っているんじゃないですからね(こちら参照)。

2010年3月31日水曜日

ヴェイユ生誕101年:今福龍太×港千尋対談「[戦間期]シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵」

以下の対談イヴェントを紹介します。東京・茅場町のギャラリーにて今週土曜日。小社刊行『愛の小さな歴史』も関わってくるようです。ヴェイユは昨年生誕百年でした。

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[戦間期]シモーヌ・ヴェイユ、愛、恩寵
今福龍太×港千尋対談 [司会]今村純子

日時:2010年4月3日(土曜日)17:00〜20:00[開場16:30]
場所:ギャラリー・マキ

入場無料・カンパ制・要予約

シモーヌ・ヴェイユとレヴィ=ストロースは、わずか二か月の年齢差であり、激動の20世紀前半、世界を席巻していた空気とその違和を、敏感に感じ取っていたと言えるでしょう。一九三〇年半ばに、シモーヌ・ヴェイユは「工場生活」へと、レヴィ=ストロースは「ブラジル」へと赴くわけですが、彼らを突き動かしていた原動力とは、いったい何なのでしょうか。そしてまた、きわめて個的な描出であるように思われるシモーヌ・ヴェイユ著『重力と恩寵』(1947)とレヴィ=ストロース著『悲しき熱帯』(1955)が、なぜ多くの人の心を捉え、それぞれの実在を覚醒させる力を持ちうるのでしょうか。

文化人類学と藝術との往還に鋭い視線を投げかけ続ける、今福龍太氏と港千尋氏をお招きし、とりわけ、シモーヌ・ヴェイユ著『重力と恩寵』、今福龍太著『ミニマ・グラシア』、港千尋著『愛の小さな歴史』の三冊を頂点とする三角形をえがきつつ、世界の悪に対して藝術と思想は、美の閃光をもってどれほどの善を呼び覚ますことができるのか、その醸し出される閃光を待ってみたいと思います。

シモーヌ・ヴェイユから大きな影響を受けたとされる映像作家・監督のジャン=リュック・ゴダール(1930-)の1950年代から今日に至るまでの藝術表現の変遷や、シモーヌ・ヴェイユとほぼ同時代に、映像作家と文化人類学者という二極を同時に生きたたマヤ・デレン(1917-1961)の藝術と学問との往還等まで射程にいれるならば、「藝術創造」と「生の創造」との類比と移し替え、その爆発は、3時間の時間の流れのなかで、ギャラリー・マキの空間そのものを創造しゆくでしょう。

ぜひご参加ください。

※なお、この対談は、『現代詩手帖特集号 シモーヌ・ヴェイユ』(思潮社、2010年上半期刊行予定)への収録を予定しています。

http://www.gallery-maki.com/

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ちなみに同日は別のイヴェントもあり、当方はそちらに赴くつもりですので、上記のヴェイユ対談は参加できず。三島から東京まで30分では行けません。それともやはりそろそろヘリをチャーターすべきでしょうか。

2010年3月29日月曜日

笹岡啓子写真集『PARK CITY』紹介@産経新聞(四方田犬彦さん)


昨日(2010年3月28日)付の産経新聞朝刊、文化欄での「カルチャー時評」コーナーで四方田犬彦さんが笹岡啓子写真集『PARK CITY』を紹介されています。全文がウェブにも転載されていますので、どうぞご一読ください。

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/100328/bks1003281004014-n1.htm

2010年3月28日日曜日

『斜線の旅』書評@毎日新聞(沼野充義さん)


本日(2010年3月28日)付の毎日新聞朝刊「今週の本棚」欄にて、管啓次郎著『斜線の旅』の書評が掲載されました。評者は沼野充義さん。すでにウェブにも転載されていますので、ご一読のほどを。

http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2010/03/20100328ddm015070022000c.html



http://kudo-yoko.com/?p=1428

放送大学を退官される工藤庸子さん。4月からの勤務先の「公開ゼミ」で『斜線の旅』を扱ってくださる由。

ロッポンギ、ハードコア、グリーンバーグ

昨夜というか今朝にかけて六本木方面(というか六本木どまんなか)で開催されたハードコアなトークイヴェントに駆けつけるさいに当方が立ち寄った書店(こちらです)で見つけた本に、なにやら近刊告知を発見。いちばん左下……。


……と他人事のようなことを言っている場合ではなく。「近刊予定」とありますが、しばらく先の予定です(2011年以降です)。ご諒承のほどを。なお、くだんの六本木ハードコアでアナウンスされたところでは、同じ加治屋さんが翻訳に参加されているイヴ=アラン・ボア+ロザリンド・クラウス『アンフォルム』(月曜社)は今夏には刊行されるだろうとのこと。

上掲の見開きが収められているのは、五十嵐太郎編『建築・都市ブックガイド21世紀』彰国社、2010年4月。刊行されたばかりでしょうか。建築文化シナジーの第19弾で、帯文によれば「1990年代以降に刊行されたものを中心に、300冊以上の書物を一挙紹介!」。建築本ガイドとしてはすでに五十嵐太郎編『READING:1 建築の書物/都市の書物』(INAX出版、1999年)がありますが、それ以降の出版をフォローする、というのが今回の本の趣旨。目次に挙がっている本だと半分以上は読んでるな……。

2010年3月27日土曜日

『男性・女性』『ゴダールのマリア』2本立て@早稲田松竹、4月10日から


丈、短すぎない? そこでトリミング? そんなことはどうでもよくて……


来月、早稲田松竹にて、ゴダールの2作品が上映されます。4月10日(水)〜16日(火)、『男性・女性』(1966年)と『ゴダールのマリア』(1984年)の二本立て興行。私の記憶では、後者の上映はわりと珍しいような気がします。詳細は以下。ウェブでの案内文もふくめて早稲田松竹のラインナップ、とても充実していると思いますね。

http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/2010/godard2010.html

『ゴダールの社会主義』(仮題、こちらをご参照)の、そして『ゴダール的方法』(仮題、こちらをご参照)の予習にぜひ。

第1回表象文化論学会賞

学会賞:日高優氏──『現代アメリカ写真を読む──デモクラシーの眺望』(青弓社、2009年6月)に対して
奨励賞:乗松亨平氏──『リアリズムの条件──ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社、2009年10月)に対して
特別賞:渡邊守章氏──京都造形芸術大学舞台芸術センターにおける一連の企画、ならびに著述に対して

http://www.repre.org/information/office/index.html

【以下3/28追記】『現代アメリカ写真を読む』が初の単著となる日高優さんには、共著(分担執筆)として『美術史の7つの顔』(未来社、2005年)があります。日高さんはレンブラント論とウォーホル論を寄稿。小社からゴダール論の刊行を準備中の平倉圭さんによるベラスケス論とピカソ論も収録されています。ついでに、「アメリカ写真史」についてはアラン・トラクテンバーグ『アメリカ写真を読む』(生井英考・石井康史訳、白水社、1996年)が鉄板。これとの併読がおすすめ。

2010年3月26日金曜日

ジュネ生誕100年:「地点」公演「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

以下の公演を紹介します。

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「地点」公演
「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」

テクスト:ジャン・ジュネ
構成・翻訳:宇野邦一
演出:三浦基
出演:安部聡子・山田せつ子

地点、初のコラボレーション。ダンサー・山田せつ子を迎え、三浦基がジャン・ジュネのテキストに挑む!
ジャコメッティのアトリエを基点に展開される特異な美術論「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」。
ジュネの残したほとんど唯一と言ってよい演劇論「……という奇妙な単語」。
パレスチナ人の無数の屍体。虐殺の現場へ数少ない目撃者として訪れたジュネによる記録「シャティーラの四時間」。
ジャン・ジュネによる三篇のエッセイを、宇野邦一が翻訳・構成。声と身ぶりによって描かれる複雑な唐草模様、現代演劇とコンテンポラリーダンスの饗宴。

▼横浜公演
日程:2010年3月31日(水)19時30分開演
会場:BankART Studio NYK 3Cギャラリー
料金:予約・当日共2000円(全席自由席、定員100席)
チケット取り扱い:神奈川県民ホールチケットセンター(電話045-662-8866)

▼京都公演
日程:2010年4月22日(木)〜25日(日)(22日・23日:19時30分開演/24日・25日:17時開演)
会場:京都芸術センター・フリースペース
料金:一般前売2500円・当日3000円(全席自由席)
チケット取り扱い:チケットぴあ(401-638)など

http://www.chiten.org/

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以上の情報はフライヤーから私が転記いたしました。詳細は「地点」ウェブサイトをご確認ください。横浜公演は急遽決まったもよう。


今回の公演では、「構成」(ドラマトゥルグということでもあるのでしょうか)を務められる宇野邦一さんによる翻訳が用いられますが、フィーチャーされるジュネのテクスト三篇はすべて鵜飼哲さんによる翻訳もあります。「アルベルト・ジャコメッティのアトリエ」「……という奇妙な単語」は、『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(鵜飼哲編訳、現代企画室、1999年)に収録。「シャティーラの四時間」は、『インパクション』51号(インパクト出版会、1988年)に初めて訳出され、すでに当欄でもご案内のとおり、このたび、関連テクストもあわせて小社から刊行する運びです。また、宇野さんにはジュネ論を集成した著作『ジャン・ジュネ──身振りと内在平面』(以文社、2004年)があります(『ジュネの奇蹟』[日本文芸社、1994年]の増補版です)。


なお、タイトルの「誰も、何も、どんなに巧みな物語も」は、「シャティーラの四時間」冒頭のセンテンスからです。鵜飼訳(『インパクション』版ではなく小社版暫定訳稿です)から引きますと──

「誰も、何も、いかなる物語のテクニックも、フェダイーンが過ごしたヨルダンのジャラシュとアジュルーン山中での六カ月が、わけても最初の数週間がどのようなものだったか語ることはないだろう。」

マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』&ランシエール『イメージの運命』

マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』小野正嗣訳、早川書房、2010年3月、2415円
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/125410.html

ジャック・ランシエール『イメージの運命』堀潤之訳、平凡社、2010年3月、2520円
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=702085

先週末に刊行された以上2点の共通点は、はい、なんでしょう?




いずれの著者も初邦訳は小社から刊行されている、ということ。というわけで、ご紹介。

ンディアイのほうは、4冊目の日本語訳。長篇小説としては、『心ふさがれて』(笠間直穂子訳、小社刊、第15回日仏翻訳文学賞)につぐ2冊目。作品一覧はこちらをご参照のほど。本作はフェミナ賞(2001年)を受賞していますが、昨年のゴンクール賞作のTrois femmes puissantes(三人の強い女たち)も早川書房から刊行予定の由。なお、『ロジー・カルプ』の翻訳者・小野正嗣さんによる「訳者あとがき」が、早川書房のウェブログにて公開されていますので、そちらもぜひどうぞ。
http://blog.hayakawa-online.co.jp/100satsu/2010/03/post-b8b5.html

ランシエールのほうも、4冊目の日本語訳。美学系の著作としては初めて。邦訳一覧はこちらをご参照のほど。ランシエールの著作一覧は『民主主義への憎悪』(松葉祥一訳、小社刊)巻末の「書誌」をご活用下さい。なお、『イメージの運命』の翻訳者・堀潤之さんによる「参考図版」リストが、ご自身のウェブログにて公開されていますので、そちらもぜひどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/tricheur/

2010年3月24日水曜日

[速報]ペドロ・コスタ+ジャンヌ・バリバール来日!


『ENCORE』3号(東京日仏学院カルチャーマガジン)より。右ページ左下の写真はいったいどこでしょう。見覚えあるような……。

ほかに、「ロメールと哲学」(5月29日、エロイーズ・ベネット来日+『室内遊戯』上映)など。別のページで紹介されているこれも。ピィにレジ! むろん見逃すわけにはいくまいが、行けるかどうか。とりあえず手帖に書き込んでおく。

2010年3月23日火曜日

不均衡システムと個体化──ジルベール・シモンドン(1924-1989)の哲学をめぐって

欧州連合エラスムス・ムンドゥス《ユーロフィロソフィ》2010年プログラムがスタートした由。こちらをご参照。シモンドンのフィーチャーぶりに注目。明日水曜日の以下のシンポジウムなど。

▼明治大学シンポジウム
*テーマ:不均衡システムと個体化──ジルベール・シモンドン(1924-1989)の哲学をめぐって
*主催:明治大学文学部フランス文学専攻
*後援:明治大学国際連携部/エラスムス・ムンドゥス《ユーロフィロソフィ》
*日時:2010年3月24日(水)15:00-21:10
*場所:明治大学駿河台キャンパスリバティタワー19階119J室
*プログラム:
第一部
15:00-16:00 合田正人(明治大学):ジルベール・シモンドン入門(日本語)
16:00-16:30 質疑応答
第二部 17:30-21:10 (司会 藤田尚志、フランス語、通訳あり)
17:30-18:10 米虫正巳(関西学院大学):自然とその不均衡システム──シモンドン、ドゥルーズと共に自然を考える
18:15-18:55 藤田尚志(九州産業大学):ベルクソンとシモンドンにおける想像力と発明
19:00-19:40 ポール=アントワーヌ・ミケル(ニース大学):個体的なものから生命的なものへ
19:45-20:25 ピエール・モンテベロ(トゥールーズ大学):シモンドンと自然哲学
20:30-21:10 質疑応答ならびに全体討議

http://hitec.i.hosei.ac.jp/~ERASMUS/2010/03/15135000.php

ゴダール『映画史』@アテネ・フランセ文化センター、本日より土曜日まで


本日より、東京・神田駿河台のアテネ・フランセ文化センターにて、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『映画史』(1998年/268分)が上映されます。連日15時半〜20時35分、全8章一挙上映。土曜日までです。

『ゴダールの社会主義』(仮題、こちらをご参照)の、そして『ゴダール的方法』(仮題、こちらをご参照)の予習にぜひ。

[追記]後者のタイトルはおそらく変更される見込みです。前者のタイトルは私が勝手につけたまでのこと(こちらの「2009/09/24」項ご参照)。

2010年3月19日金曜日

「アラン・レネ全作上映」@渋谷ユーロスペース、明日20日より


本日(19日)まで渋谷イメージフォーラムにて『ヒロシマモナムール』が上映されていましたが、明日からはユーロスペースにて「アラン・レネ特集上映」が始まります。会場にて、小社の『愛の小さな歴史』『HIROSHIMA 1958』も販売しておりますので、ぜひお手にとってご覧下さい。レネ特集は、26日(金)までユーロスペースにて、27日(土)からは東京日仏学院に会場を移します。

(……ロジエ@ユーロ見逃した。マリエンバート@イメフォも見逃した。無念。でもメルヴィル@神保町観られたから満足とする。デジタル上映でも良しとする。で、いまからルビッチ@ヴェーラを観に行こう。これも仕事の一環なり。)